ダウは5月23日、同社の高性能ポリオレフィンエラストマー(POE)ENGAGEシリーズに、革新的でよりサステナブルなブランドとなるENGAGE RENが追加されたことを発表した。同社のECOLIBRIUM(エコリブリアム)技術によって実現したこの新ブランドは、同じ機能を持ちながらもフットウェア業界の低炭素化を実現する、よりサステナブルな製品の開発に貢献する。
ENGAGE RENがフットウェア業界のメーカーに提供する主な利点として、「フォーム品質およびポリマー安定性の向上」「弾力性の向上」「同等の硬度があり、かつより軽量なフォーム」「耐摩耗性と耐久性の向上」といった点が挙げられる。
他のリサイクル素材と合わせて使用することで、フットウェアブランドは、より完全に近い形のサステナブルなフットウェアを顧客に提供することが可能になる。同社とフットウェアブランドのクロックスとのコラボレーションにより、これらの製品は間もなく、サステナビリティに敏感な消費者に提供できるようになる。同社は、クロックスが独自に開発した素材であるCrosliteの製造工程で使用される植物由来のポリマーの供給を開始し、現在の素材よりもさらにCO2負荷の低い素材を提供できるようになった。クロックスはマスバランス・アプローチを採用し、フットウェアへの植物由来ポリマーの割合を段階的に拡大していく予定としている。クロックスは、この新しい素材技術を市場へ投入する最初のフットウェアブランドとなる。
同社は素材科学のリーディングカンパニーとして、気候変動の課題に取り組むパートナーや政策立案者とともに、変革に向けた取り組みを続けている。ENGAGE RENの導入は、カーボンフットプリントを削減し、よりサステナブルで高性能なソリューションを顧客に提供するために、同社が参画する市場をどのように支援しているかを示すものといえる。