UBEは5月19日、対面としては3年ぶりとなる中期経営計画説明会を開き、泉原雅人社長が業績の説明と2030年を最終目標とした新中期経営計画の発表を行った。
21年度は新型コロナウイルスによる需要減退からの回復を受け、販売数量が堅調に推移したこととナイロン・ラクタム・合成ゴム販売価格上昇が寄与したことにより、売上高は6552億6500万円で前期比440億円増、営業利益は440億3800万円で同181億円増となった。
また、同社は22年度にセメント関連事業の持分法適用関連会社化に伴い、セグメント区分を変更した。これにより22年度の通期業績予想は、セメント関連事業分割の影響が大きく減収を予想。利益面では化学部門から合成ゴム事業などを継承した樹脂・化成品部門における原燃料価格上昇等の影響により、減益を見込んでいる。
前中期経営計画の最終年度の数値目標は、経済情勢の変化などもあり全社では未達となったが、化学部門の営業利益として