三井化学は5月26日、名古屋工場内に設置した印刷されたフィルムからインキを除去し、再び軟包装フィルムに再生する軟包材マテリアルリサイクル設備の稼働を開始したと発表した。
同社は、循環経済の実現に向けて廃プラ等の廃棄物を資源と捉え、再利用する取り組み「RePLAYER」の一環として、軟包材のマテリアルリサイクルの実証試験「RePLAYER―Renewable Plastics Layer System―」を進めている。これは、コンバーターでの印刷前後の廃棄フィルムを回収し、インキを除去してペレット化し、もう一度軟包装フィルムに再生する取り組みとなっている。同社は、今回の設備稼働により、軟包装フィルムに適した再生材料の技術開発を加速し、今年度は廃棄フィルムの回収を一層拡大し、再生材料のサンプル供試を本格化する計画としている。
同社は今後、廃棄フィルムの提供を受けるコンバーターや、水平リサイクルした軟包装フィルムを使用する顧客と協力しながら、当該仕組みを社会実装していくための取り組みを進めていく。