昭和電工は5月26日、合成樹脂の一種である塩素化ポリエチレン(エラスレン)の国内販売価格について、6月16日出荷分より引き上げると発表した。
値上げ幅は、エラスレン粉末、エラスレンシートともに70円/kg以上となっている。
エラスレンは、樹脂とゴムの中間的な性質を持つポリマーで、難燃・耐油・耐候性があり、自動車用ホース・電線被覆材の原料や、樹脂の改質材(難燃性、耐衝撃性付与)として利用されている。
エラスレンを取り巻く事業環境は、昨今の原燃料高を背景としたポリエチレンをはじめとする原料や電力コスト等の高騰により、大変厳しい状況が続いている。「これまでも、生産の合理化によるコストダウンに努めてきたが、今後も同製品の安定供給を維持するためには価格改定せざるを得ない」(同社)としている。