「技術開発重視型企業」を提唱する宮川ローラー(宮城県利府町、宮川忠直社長)の21年度は、コロナ禍で厳しい環境下に置かれたものの、業績は前年度並みで着地した。
分野別に見ると、印刷業界向けは市場が縮小傾向にあり、ローラーの需要も減退している。一方、電子部品関連や液晶パネル装置など先端産業向けは、コロナ影響を受けることなく注文は好調に推移した。食品や医薬品などの軟包装フィルム分野も需要は安定している。
製品では、主力製品で粘着ローラーの「MIMOSA(ミモザ)」シリーズやシワ防止ローラーの「ZEBRA ROLLER(ゼブラローラー)」は、先端産業から引き合いが多く、21年度も引き続き順調な伸びを示した。ミモザシリーズは