横浜ゴムは6月2日、SUBARUが2022年年央までに日本、米国・カナダ、欧州、中国などに導入を開始する新型BEV「SOLTERRA(ソルテラ)」の新車装着(OE)用タイヤとして、「アドバンV61」の納入を開始したと発表した。装着サイズは235・60R18 103H。
「アドバンV61」は、安定した操作性と乗り心地に加え、耐摩耗性、耐ハイドロプレーニング性能を達成した上で、パターンによるノイズを抑えた高い静粛性と転がり抵抗の大幅な低減を両立させている。同タイヤの開発では「人間特有のひらめき」や「発想力」と「AIが得意とする膨大なデータ処理能力との協奏」によって新たな発見を促しデジタル革新を目指す、同社独自のAI利活用フレームワーク「HAICoLab(ハイコラボ)」を活用し、特にEVに求められる高い静粛性目標達成に当たっては、「HAICoLab」を支える技術のひとつである進化計算(遺伝的アルゴリズム)により、最適なピッチ配列とした。現実データとシミュレーションによる仮想データを生成・収集し、AIで予測・分析・探索することで得た新たな知見が、同製品の技術開発の革新に活かされている。
高い性能と品質で評価されているグローバルフラッグシップブランド「アドバン」シリーズは、世界をリードする高性能プレミアムカーへの新車装着だけでなく、競争の激しいモータースポーツ分野においても長年にわたって採用されている。
新型「SOLTERRA」は、EV専用プラットフォームe―SUBARU GLOBAL PLATFORMを採用した初めてのSUBARU車で、SUVモデルのEVとなっている。「SOLTERRA」の開発は、この新型プラットフォームだけでなく、商品企画、設計、性能評価などの多岐に渡ってSUBARUとトヨタが共同で行っており、SUBARUが長年培ってきたAWD技術とトヨタの持つ優れた電動化技術を活用するなど、両社がそれぞれの強みを持ち寄ることで、EVならではの魅力を持つ新しいSUVづくりに取り組んでいる。