ブリヂストンタイヤジャパンは6月21日、愛知県の名古屋市中小企業振興会館吹上ホールで第11回技能グランプリ全国大会を開催した。
技能グランプリ全国大会は国内タイヤ販売店スタッフのさらなる知識・技術の向上、サービス品質向上を目的に2010年から毎年開催しており、これまで、のべ約4400名が参加し、今回で11回目を迎える。
技能グランプリは、ブリヂストンが独自に制定している作業標準の順守や作業スキル、お客様とのコミュニケーション能力、タイヤ一般知識等の技能を競う競技大会で、日本各地区の予選大会を突破した代表選手による全国大会を開催している。
全国大会では、高い技能レベルを有するメンテナンススタッフを「技能エキスパート」に認定、その中でも安全性、確実性、迅速性、タイヤメンテナンスの知識の観点から特に優れた技能エキスパートを「技能マイスター」に認定している。
コロナなどの影響で3年ぶりの開催となった今大会は、都道府県大会・エリア大会などの全国30大会に223名が参戦。予選大会を勝ち抜いた40名が全国大会に出場した。
競技レギュレーションは、リア右内輪パンクで店保管のスペアタイヤに交換するもの。40名中上位8名を入賞者とし、技能エキスパートとして認定される。さらに技能マイスターは順位に関係なく、①必須作業項目が満点②作業規定時間内③認定試験で規定点以上の、すべて満たす競技者が対象となり認定を受けることになっている。
メディア向け説明会では、ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社の久米伸吾社長は、「現時点で日本全国に技能マイスターが25名、技能エキスパートが26名在籍し活躍している。全国大会出場者と共に後進を指導し、次世代の指導者育成を牽引していくための人事育成のキーマンを排出していきたい」と大会の目的について説明し、「トラック・バス用タイヤに関する高度な知識、技術を持つスタッフにより、高品質なサービスの提供を通じて、人と物の稼働を止めない運送事業者のビジネスを足元から支えていきたい」と語った。
大会に参加した選手は、100前後ある確認ポイントを素早く正確に作業し、上位入賞を目指した。
第11回大会では新たに14名が技能エキスパートに、うち4名が技能マイスターに認定された。第1回大会からこれまでに認定された技能マイスター・技能エキスパート総勢92名は、タイヤメンテナンススタッフのリーダーとしてその知識や技術を他のスタッフへ伝承する役割も担う。
2022年06月28日