金陽社(東京都品川区、中田惠二社長)の21年度業績は増収増益となった。上半期と下半期を比べると、「上半期は東京都など大都市圏を中心に相次いで発出された緊急事態宣言などの影響を強く受けたが、下半期は顧客企業の稼働回復や輸出好調などに支えられ、ブランケットやゴムロールの需要がかなり回復した」(同社)。21年度業績は新型コロナウィルス発生前のほぼ同水準に戻った。
部門別では、ブランケットの売上は前年度に比べて大きく回復した。海外への輸出が大きく伸びたためで、欧米や中国などへの輸出は全般的に好調に推移した。一方、国内は微増に留まった。チラシなど商業用や新聞用など印刷市場は全般的に縮小傾向にあり、ブランケットの需要も伸び悩んでいるが、22年度は