TOYO TIREは6月9日、タイヤの空気圧管理など、自動車へ装着したタイヤの適正な使用に関心を持ってもらうために、ドライブシミュレーターを活用した「タイヤ安全啓発活動」を6月18日より順次、全国各地のイオンモールで実施すると発表した。
日本自動車タイヤ協会(JATMA)が行なったタイヤ点検の結果では、点検車両のうち4台に1台のタイヤが空気圧不足であったことが報告されており、このほか、偏摩耗などのタイヤ整備不良も確認されている。タイヤを安全に使用するためには適度な空気圧点検や運転前にタイヤの状態を確認することが重要であり、JATMAをはじめ会員各社では月に1度の空気圧点検など日常のタイヤ点検を呼びかけている。
同社では、日常のタイヤ点検の重要性を伝えるために、ドライブシミュレーターを用いたタイヤ安全啓発活動に2019年から取り組んでいる。独自にソフト開発したドライブシミュレーターにより、摩耗したタイヤや空気圧不足のタイヤでの走行など、普段は想定していないシチュエーションを疑似体験してもらうことで、タイヤの適正な取り扱いに関心を持ってもらえるよう啓発を行っている。活動開始から3年間で累計約2160名が体感し、96%から「タイヤの安全に対する意識が高まった」との回答を得ている。
ドライブシミュレーターでは、実車に近いハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルの操作に連動して、運転席から見える景色や走行音、揺れを再現する制動機能を活用し、タイヤが摩耗している場合の雨天時のコーナリング、タイヤの溝が適正に残っている場合との制動距離の違い、走行中のタイヤのバーストなどを体感することができる。
コロナ禍が続くなかで、引き続き移動手段としての自動車に対するニーズは高く、定期的なタイヤの空気圧点検や雨天時の走行における注意など、改めて安全への意識を高めてもらうよう、同社および国内販売子会社であるトーヨータイヤジャパンは、引き続きドライブシミュレーターを活用したタイヤ安全啓発活動を実施していくとしている。