東ソーの排水処理技術が受賞 日本水環境学会技術奨励賞

2022年06月13日

ゴムタイムス社

 東ソーは6月10日、日本水環境学会が主催する2021年度「技術奨励賞」を受賞したと発表した。受賞した技術は、「特殊アミンとジチオカルバミン酸による新規ニッケル排水処理技術」。

 近年、SDGsの観点からも国際的に環境中への重金属排出規制が厳格化されており、環境汚染対策が急務の中国では、他国より厳しい基準が設定されている。ニッケルにおいては、特に厳しい基準が設けられているが、従来の処理方法では対応が困難で、また、汚泥が大量に発生するため環境負荷が高い点も課題だった。

 これらの課題に対して、同社は「優れたニッケル処理性能」と「汚泥量の少ない」、特殊アミンとジチオカルバミン酸による排水処理技術を新たに開発した。現在、中国めっき工場排水での顧客評価を進めており、環境負荷低減技術として高い評価を受けている。

 技術奨励賞は、水環境に関する調査研究または水環境技術が独創的であり、将来を期待される個人または団体に対して贈られる。

 同社は今回の技術奨励賞の受賞を励みとし、持続可能な社会への貢献を目指して研究開発を進めていくとしている。

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