トヨタ「bZ4X」に採用 住友理工のBEV対応製品

2022年06月15日

ゴムタイムス社

 住友理工は6月14日、前月12日に発売されたトヨタ自動車の電気自動車(BEV)「bZ4X」に、同社の防振ゴム、ホース、制遮音品などBEV対応製品が採用されたと発表した。bZ4Xは、トヨタとSUBARUが共同開発したBEV専用プラットフォームをベースとしている。世界で順次発売が予定されているbZ4Xへの製品搭載を契機に、同社は今後、同プラットフォームを使った車種への展開を目指していく。

 今回採用されたのは、防振ゴム、ホース、制遮音品の3つの製品群となる。

 防振ゴムでは、BEVの心臓部で、モーター、トランスアクスル、インバーターを一体化した電動駆動モジュール「eAxle(イーアクスル)」向けの「eAxleマウント」を開発した。

 ホースでは、「電気系統向け冷却配管」が採用された。BEVは航続距離の延伸が課題とされており、電力消費やエネルギーロス、バッテリーの劣化などを極力抑えるための熱マネジメントが不可欠となる。発熱する各種機器を配管内の流体(冷却水)で効果的に冷却し、適切な温度に保つことで、システム全体の効率を高める。

 制遮音品では、eAxle対応の新製品「eAxleカバー」が採用されている。

 世界が2050年のカーボンニュートラル(CN)へと歩みを進める中、自動車産業でも「CASE」と呼ばれる新たなトレンドが台頭し、電動化「E」の流れはさらにそのスピードを増している。同社グループは、HEV(ハイブリッド車)/PHEV(プラグインハイブリッド車)/BEV/FCEV(燃料電池自動車)と全方位で電動車への対応を推進している。

 「人・社会・地球の安全・快適・環境に貢献する企業」を目指すべき企業像に掲げる同社グループは、BEVのさらなる普及をにらみ、今回、BEVに特化した製品を市場に投入した。同社は、さらなる技術開発を通じて、よりクリーンで持続可能な社会、そして快適なモビリティライフの実現に貢献していくとしている。

 

eAxleマウント

eAxleマウント

サスペンション系防振ゴム

サスペンション系防振ゴム

電気系統向け冷却配管

電気系統向け冷却配管

eAxleカバー

eAxleカバー

 

関連キーワード: ··

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー