住友ゴム工業は6月16日、米国で開発したハイグリップタイヤ、ダンロップ「スポーツマックスQ5」を、7月1日から順次発売すると発表した。発売サイズはフロント2サイズ、リア8サイズで、価格はオープン価格。
「スポーツマックスQ5」は、公道走行で必要とされるウォームアップ性やウエット性能を確保しつつ、レース用微粒子カーボンを採用したコンパウンドや新プロファイルの採用により、米国で高い評価を受けた従来品「スポーツマックスQ4」からさらにサーキット性能(ドライグリップ)を強化したハイグリップタイヤとなっている。「サーキットに生息するストリートタイヤ。」をキャッチコピーに、スリックライクな見た目で、トレッドエッジ部分には商品ロゴを刻印し、性能向上だけではなくデザインの細部にまでこだわっている。
主な特長としては、「ドライグリップを強化するコンパウンド」「接地感とグリップ力向上に貢献する新プロファイル」「軽快なハンドリングと安定したコーナリングを実現する構造」「ウエット性能を確保するトレッドパターン」などが挙げられる。
「ドライグリップを強化するコンパウンド」では、レース開発で培った最新の技術を用い、補強材にカーボンを使用したコンパウンドを採用し、従来品からカーボンブラックの含量を増加することでドライグリップ力を強化した。また、通常の微粒子カーボンより粒子径が小さいレース用微粒子カーボンにより、ポリマーとの絡み付きが増え、発熱効率を向上させることでより優れたグリップ力を実現している。さらに、ポリマーの変更や調整など、独自の配合で、より柔軟なコンパウンドにすることでウォームアップ性も向上させている。
「接地感とグリップ力向上に貢献する新プロファイル」では、センターの外径を大きくした新プロファイルの採用や剛性を低減することで接地感を向上させ、安定したハンドリングとコーナリングを実現させた。また、独自のプロファイル設計IRP(インテュイティブ・レスポンス・プロファイル)によるプロファイルデザインは、トレッドのエッジに傾斜をつけアグレッシブな走行を可能にしている。