住友ゴム工業は6月17日、サンド・マッド路面向けモトクロス競技専用タイヤ、ダンロップ「ジオマックスMX14」を、6月20日から発売すると発表した。発売サイズはリア8サイズで、価格はオープン価格。
サンド・マッド路面のレースでは、砂浜のような底のないサンド路面から、硬い下地の上に砂が乗った路面や水を含んで泥になった路面などさまざまな環境下で性能を発揮するタイヤが求められる。「ジオマックスMX14」はMXGPライダーの声をもとに、国内外のレースで培ったダンロップの最新テクノロジーで開発したモトクロス競技専用タイヤで、新しいパターン形状やコンパウンドを採用することで、同社従来品「ジオマックスMX12」からトラクション性能、ブレーキング性能などを大幅に向上させている。
主な特長と代表的な採用技術として、次の4点が挙げられる。
RST(REINFORCED SCOOP TECHNOLOGY)では、ブロックに先着面が反りあがったスコップ形状を採用することで、路面に素早くブロックが突き刺さり、砂・泥を掻き始めるタイミングを早めるとともに、接触面積を増やすことで、トラクション性能を向上させた。
V―BT ADVANCED(V―BLOCK TECHNOLOGY ADVANCED)では、ブロックを最も砂・泥を掻き集めやすく、かつスライドコントロールしやすい角度に最適化し、トラクション性能、ブレーキング性能、スライドコントロール性の向上を実現させた。
FFT(FLEXIBLE FINS TECHNOLOGY)では、クラウン・ミドルブロック後着側に、柔軟に動く細いフィンを採用することで、フィンが路面に刺さりやく、制動力が効き始めるタイミングを早めた。さらに、コーナー進入のブレーキング時にフィンがしなることで、挙動が乱れにくく、すぐに、かつスムーズに止まれるブレーキング性能を実現させた。
H―RRC(HIGH―RESILIENCE RUBBER COMPOUND)では、トレッドコンパウンドにゴム強度を向上させる高分子量ポリマーと微粒子カーボンを採用することで、トラクション性能を向上させた。