ミシュランは6月21日、ドイツのバンベルク郡で7日にクリーンテックイノベーションパークの起工式を実施したと発表した。
クリーンテックイノベーションパークは、2019年9月に閉鎖を発表した、同社の工場跡地活性化プロジェクトの一環となる。敷地面積8000㎡、築50年の同社のバンベルグ・タイヤ製造拠点(ドイツ・ハルシュタット市)は、全面改装により、イノベーションを推進する新施設に生まれ変わり、人工知能、デジタル化、持続可能なモビリティ(水素およびe―モビリティ)の専門企業を受け入れる。CO2排出削減の最先端技術を開発し、バイエルン州北部の自動車産業の変革を支援する。
同社は、クリーンテックイノベーションパークにおいて、大学、研究機関、スタートアップ、有名企業、専門中小企業などからの様々なスキルを繋ぎ、イノベーションにおける唯一無二のネットワーク拠点を目指す。2021年12月設立の合弁会社クリーンテックイノベーションパークが管理し、同社が資金を提供、改装費用は約3700万ユーロと想定され、2023年末までに稼働を予定となっている。
同社の工場跡地活性化プロジェクトは、同社が数年前から包括的に進めている、欧州産業の変化に伴うイニシアチブの重要な一翼を担っている。スコットランドの同社工場跡地で同様の再編成プログラムが成功裏に完了、フランスでも進行中となっている。
これらの経済再生プログラムは同社の優先事項であり、施設閉鎖や再編成の際に実施する従業員プログラムと補完的な関係にある。バンベルクの同社工場の元従業員の約84%が新たに雇用され、または退職前のプログラムの恩恵を受けている。
同社のフロラン・メネゴーCEOは、「バンベルグで今日、希望に満ちた新たな冒険が始まった。自治体とも連携し、歴史ある施設を変換し、熟練労働者市場を活性化するミシュランチームのノウハウを紹介していく」と述べている。