住友理工は6月21日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で29日より開催される「第1回ローカル5G/IoT活用展」にGENECH DATA SOLUTIONSと共同で出展すると発表した。
同展示会では、同社独自開発の柔軟なゴムでできた「SRセンサ」技術を応用したバイタルセンサー「モニライフシリーズ」が展示され、実際に体験することができる。
薄く柔らかい素材でできた同社の「モニライフ」は、眠りを妨げずに質の良いバイタルデータ(体動に基づく、心拍や呼吸データなど)を取得できると評価されている。昨年10月には、取得したデータをクラウドサーバー上で共有するサービス「モニライフ・プラットフォーム」のβ版が公開され、ホテル宿泊者に睡眠レポートを提供したり、空調や照明を制御し、快眠空間を提供したりするサービスにも活用されている。
同展示会では、モニライフシリーズからモニライフ・ウェルネス(バイタルセンサー)、モニライフ・モビリティ(ドライバーモニタリングシステム)、モニライフ・プラットフォーム(クラウドサービス)が展示される。
モニライフ・ウェルネスは、就寝時などにバイタルデータを計測することを目的に開発された。薄く柔らかいのが特長で、マットレスに置いて寝るだけで使用可能で、就寝を妨げることがない。
モニライフ・モビリティは、同社独自開発の「SRセンサ」をクッション形状に加工してシートの座面に設置することで、「SRセンサ」で計測した座面の圧力変化から、座るだけでドライバーの心拍・呼吸状態および体の動きなどを検知することができる。測定値から疲労や居眠り、急病予兆などドライバーの状態を推定し、警告や運転支援システムの作動、外部への通報などのサービスへとつなげることができる。
モニライフ・プラットフォームは、モニライフ・モビリティやモニライフ・ウェルネスなどで測定したバイタルデータを蓄積・解析するためのクラウドサービスとなっている。大学との共同研究で開発された独自アルゴリズムによって、「睡眠の質」や「睡眠状態」も推定することが可能となっている。