横浜ゴムは6月29日、氷雪性能重視型のトラック・バス用スタッドレスタイヤ「905W」を9月より全国のヨコハマタイヤ販売会社を通じて販売すると発表した。発売サイズは295/80R22.5~225・90R/17.5の12サイズで、価格はオープンプライス。
「905W」は優れた氷雪上性能で定評のあった「ZEN 903ZW」の後継品となる次世代トラック・バス用スタッドレスタイヤで、冬季路面での「効き」を徹底追求し、氷雪上性能をさらに向上させている。また「ZEN 903ZW」で好評だったロングライフ性能、低燃費性能を維持しており、経済性、環境対応にも配慮している。
トレッドパターンでは氷雪上性能と耐摩耗性能を両立する「ワイドトレッドデザイン」を採用しながら、リブ溝とラグ溝を幅広化することで氷雪路面上での発進・加速性能を向上させた。氷雪上性能を追求するため「高密度サイプレイアウト」によりエッジ効果と吸水性を高めるとともに、ブロックの倒れ込みを抑制する3D形状の「ピラミッドサイプ」を採用した。また、石噛みによる損傷を防ぐ「新ストーンイジェクトグルーブ」や、偏摩耗を抑制する「千鳥ブロックレイアウト」がロングライフ性能の維持に貢献する。これらの独自技術を採用し、同社のタイヤテストコース「北海道タイヤテストセンター(TTCH)」における屋内氷盤試験場を活用した開発により、優れた氷上発進・加速性能を実現するとともに、氷上制動性能、雪上制動性能を従来品比でそれぞれ8%、5%向上させている。
同社は、トラック・バス用スタッドレスタイヤでは様々な地域や路面状況に合わせた開発を進めており、氷雪性能重視型の「905W」に加え、総合性能重視型の「904W」、耐摩耗・低燃費性能重視型の「902ZE」をラインアップしている。