昭和電工 8月より値上げ 苛性ソーダ、次亜塩素酸ソーダ

2022年06月30日

ゴムタイムス社

 昭和電工は6月29日、苛性ソーダおよび次亜塩素酸ソーダの販売価格について、8月1日納入分より引き上げを行うと発表した。

 値上げ幅は、苛性ソーダが30円/kg以上(固形換算値)、次亜塩素酸ソーダ5円/kg以上となる。

 苛性ソーダは紙・パルプや石けんの製造、排水処理、石油化学などのさまざまな分野で使われる基礎化学品であり、また、次亜塩素酸ソーダはライフラインである水道水の殺菌消毒や紙・パルプの漂白用途など、社会生活に必要不可欠な工業薬品となっている。

 苛性ソーダおよび次亜塩素酸ソーダの同社の事業収益は、急激な電力コストの高騰により大幅に悪化しており、輸送費等の上昇も受け大変厳しい状況が続いている。同社はこれまでも、製造原価の低減や物流の効率化等によるコストダウンに努めてきたが、今後も製品の安定供給を維持するためには、価格改定をせざるを得ないとの結論に至った。

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