SABICがPPコンパウンド  軽量化と優れた外観を提供

2022年07月08日

ゴムタイムス社

 SABICは7月7日、発泡成形に特化したPPコンパウンド「PPcF9005」「F9007」「F9015」を開発したと発表した。
 新製品は、ドアパネルやトリム、シートやトランクの構成部品など複雑形状の自動車内装部品に優れた外観を提供する。
 一般的な発泡成形材料では成形品の表面品質に難点が見られるのに対し、新コンパウンドは、通常の射出成形部品と同等レベルの優れた表面品質を実現。新製品を用いられて制作された発泡成形品は、標準の射出成形品と比べて大幅な軽量化を実現することで排出ガスの削減にも貢献する。二酸化炭素排出量を最大15%削減できるとしている。
 これまで発泡成形は基本的に人の目に触れない部品に適用されてきたため、自動車用途においては適用用途が限られていたが、発泡成形ではシルバーストリーク(銀条)、スワールマーク(発泡痕)、ディンプル(凹み)が生じ成形品表面の美観を損ねる場合があった。内装部品の発泡成形に適した新コンパウンドはこうした外観品質の低下要因を抑え、均一かつ高品質な低光沢のテクスチャ表面を実現する。

発泡成形用PPコンパウンドの完成品

発泡成形用PPコンパウンドの完成品

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