アジア生産拠点の一部集約 ブリヂストン、航空機タイヤで

2022年07月12日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは7月11日、アジアにおける航空機用リトレッドタイヤの生産拠点の一部を集約すると発表した。同社は、中期事業計画(2021―2023)において、「稼ぐ力の再構築」へ向けて、タイヤ、多角化、内製などの全ての事業で、グローバル生産拠点再編について中長期的なスパンで検討を継続していくとしており、同件はその一環となる。

 Bridgestone Aircraft Tire Company(Asia)(「BAA」)での生産を2023年6月末に停止し、Bridgestone Aircraft Tire Manufacturing(Thailand)(「BAMT」)にBAAでの生産を集約する。

 同社グループは創立以来90年余の歴史の中で、それぞれの時代、社会、お客様のニーズに応え、支えるため、グローバルで、コア事業であるタイヤ生産拠点の最適化を行ってきた。

 アジアにおける航空機用リトレッドタイヤの生産拠点についても、中期事業計画(2021―2023)の中で、伸長する航空需要の中心地であるアジアでの供給体制最適化、競争優位性、生産・物流過程でのCO2排出量削減などサステナビリティの観点、地域社会への影響などあらゆる要素を検討した結果、BAAでの生産を停止しBAMTに生産を集約するという判断に至った。

 同社は、BAAでの生産停止によって影響を受ける従業員、および、当該地域社会に対しては、その影響が最小限になるよう十分考慮した上で、各種法規制や労働協約に従って適切に手続きを進めていくとしている。BAAの販売機能についてもBAMTへ移管する。なお同社は、同件が今期連結業績予想に与える影響は軽微としている。

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