住友ゴム工業は7月11日、市販用EVタイヤ、ダンロップ「e.スポーツマックス」の同社初の中国での発表会を、5日にオンラインで開催したと発表した。発表会では、EV専用のフラッグシップモデル「e.スポーツマックス」を中国で販売することを皮切りに、今後世界のEV向けのマーケットへ参戦する姿勢を改めて示した。
「e.スポーツマックス」は、テクノロジー感あふれるオンライン発表会の場で華々しく登場した。「e.スポーツマックス」に使用されている同社の技術と製品特徴が説明され、引き続き、中国で著名なキーオピニオンリーダーである陳海生氏、崔珺氏、李楠氏を招き対談を行った。対談では、「e.スポーツマックス」の登場と中国のEVタイヤの発展に対する意義等の話題について深い討論が行われ、開発の背景にある信念とこだわりについて語った。
「e.スポーツマックス」は、同社史上最高レベルの低燃費電費性能を実現するとともに、乗り心地の良さも高めた製品となっている。特徴として、以下の5点が挙げられる。
・次世代の変性ポリマーを採用し、微粒子シリカを組み合せることで、走行中のエネルギー損失を抑え、転がり抵抗の低減とウエット性能を両立
・人とクルマが一体化する「静かな世界」を実現するために、ノイズを低減するトレッドパターン設計を採用、さらに世界初の技術である「サイレントコア特殊吸音スポンジ」を搭載
・サイドウォールには光反射を抑える独自の黒色デザイン技術「Nano Black(ナノブラック)」を採用することで、マーキングの視認性を高め、かつ高級感のあるデザインを追求
・より高い環境保護の目標を達成するために、グリーン電力のみを使用して生産
・タイヤの軽量化により、電費性能と環境保護の両面に寄与
また、欧州市場で2023年販売予定のファルケン「e.ジークス」についても、5月24日から26日にドイツ、ケルンで開催されたケルン国際タイヤ専門展「ザ・タイヤ・ケルン2022」で製品のプロトタイプが初公開された。同社は、「e.ジークス」の特徴については詳細が決まり次第改めて報告するとしている。