BASFは7月15日、同社の水発泡ポリウレタン断熱スプレーフォームが、金龍ユナイテッド・オートモーティブ社(Kinglong)の最新型バスに採用されたと発表した。
中国の大手バスメーカーであるKinglongと、その部品サプライヤーである常州天順オートモーティブ・パーツ社、そして同社が協力し、100%水発泡のスプレーオープンセルフォームシステム「エラストフレックス CE 3651/108」を開発した。PONYテスティング・インターナショナル・グループによる試験報告で、このPUフォームは厳しいVOC(揮発性有機化合物)基準を満たすことが実証されており、公共交通機関の車内環境を改善していく。
「エラストフレックス CE 3651/108」の高い難燃性は、商用バスの断熱材に使用される内装材や断熱部品において、28超という高い限界酸素指数(LOI値)を規定した、JTT1095―2016の産業規制にも適合している。
同社パフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア地域統括本部トランスポーテーション部門バイスプレジデントのデズモンド・ロング氏は、「BASFが難燃(FR)テクノロジーをもとに、より厳しいFR要件を満たす低臭気スプレーフォームシステムを開発したのは初めてのこと。コストと最終製品の性能を最適化するために、スプレーフォーム加工でパートナーをサポートした」と述べている。