他社牽制力ランキング 1位はブリヂストン

2022年07月21日

ゴムタイムス社

 パテント・リザルトは7月19日、「ゴム製品業界」の特許を対象に、2021年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「ゴム製品業界他社牽制力ランキング2021」を発表した。

 この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになる。

 集計の結果、2021年に最も引用された企業はブリヂストン、次いで横浜ゴム、住友ゴム工業となった。

 1位のブリヂストンの最も引用された特許は「補強層とゴムチェーファーとの間に生じる亀裂、セパレーションを効果的に抑制する重荷重用空気入りタイヤ」に関する技術で、TOYO TIREの計7件の審査過程で引用されている。このほかには「ベルトコンベアのベルトの管理を行うベルト個体管理システム」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、横浜ゴムの計6件の拒絶理由として引用されている。

 2021年に、ブリヂストンの特許による影響を受けた件数が最も多い企業は住友ゴム工業(198件)で、次いで横浜ゴム(100件)となっている。

 2位の横浜ゴムの最も引用された特許は「ビード部(ホイールとタイヤの結合部)の耐久性を向上した重荷重用空気入りタイヤ」に関する技術で、TOYO TIREの計8件の審査過程で引用されている。このほかには「通電剥離用組成物ならびにそれを用いた接着剤」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、日東電工などの計6件の拒絶理由として引用されている。

 2021年に、横浜ゴムの特許による影響を受けた件数が最も多い企業は住友ゴム工業(138件)で、次いでTOYO TIRE(91件)となっている。

 3位の住友ゴム工業の最も引用された特許は「ビード部の耐久性を向上し、特に高内圧、高荷重で使用されるトラック、バス用の重荷重用に好適な空気入りタイヤ」に関する技術で、TOYO TIREの計7件の審査過程において拒絶理由として引用されている。

 2021年に、住友ゴム工業の特許による影響を受けた件数が最も多い企業は横浜ゴム(104件)で、次いでブリヂストン(81件)となっている。

 4位のTOYO TIREは「サイドウォール部の外表面に光の反射性に変化を持たせ外観性を向上した空気入りタイヤ」、5位の住友理工は「伸縮可能で、伸長時に電気抵抗が増加しにくく、配線の酸化等による劣化が少なく耐久性に優れた柔軟配線体」が、最も引用された特許として挙げられる。

 

他社牽制力ランキング2021

他社牽制力ランキング2021

他社牽制力ランキング2021

 

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