民間月面探査プログラムに参画 東レ・カーボンマジック

2022年07月21日

ゴムタイムス社

 東レ・カーボンマジックは7月20日、ispaceが行う民間月面探査プログラム「HAKUTO―R」のサポーティングカンパニーとして参画することを発表した。

 同社は、その起源であるレーシングカー開発で培った最適化設計、軽量化技術を、レースと同様の極限の環境条件下で飛行するランダー(月着陸船)やローバー(月面探査車)といった宇宙開発に応用することで、ispaceの民間月面探査プログラム「HAKUTO―R」に対し、CFRP機体や部品開発のサポートを行っている。

 「HAKUTO―R」は、ispaceが行う民間月面探査プログラムで、独自のランダー(月着陸船)とローバー(月面探査車)を開発して、月面着陸と月面探査の2回のミッションを行う予定となっている。SpaceXのFalcon9を使用し、それぞれ2022年に月面着陸ミッション、そして2024年に月面探査ミッションの打ち上げを行う予定としている。このプログラムでは、月の情報取得と地球―月輸送サービス構築に向けた技術検証が行われる。

 奥明栄同社代表取締役は、「レーシングカー開発で培った軽量化技術、一体化成形技術で、民間月面探査プログラムをサポートできることを大変喜ばしく思う。出会ったときからispace社のビジョンや目標に共感しており、今後も共に進化し続け、未来の社会につなげたいと考えている」と述べている。

 同社は今後も、さらなる技術の高みを目指し、民間による月面探査プログラム「HAKUTO―R」をサポートすることで、未来の社会に貢献していくとしている。

 

「HAKUTO-R」のサポーティングカンパニーとして参画

「HAKUTO-R」のサポーティングカンパニーとして参画

 

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