豊田合成は7月22日、グループ会社である豊田合成東日本が同月、宮城大衡工場において、大型樹脂製品の生産を開始したと発表した。
同工場では、従来、国内の他の地域から供給していたフロントグリルなどの樹脂塗装製品を、トヨタ自動車東日本の近隣で生産することで、競争力の向上を図っていく。
同社では、トヨタ自動車グループが中部・九州に次ぐ国内第3の自動車生産拠点と位置付ける東北で、これまでエアバッグやウェザストリップなどを生産してきた。今回、内外装部品の自社工場の稼働により、主要製品の生産体制を強化し、コンパクトカーを世界に届ける同地域でのモノづくりを支えていく。
同工場は「スマートファクトリー」として、効率的で環境にも配慮したモノづくりを追求している。省エネな電動大型成形機、高効率な塗装設備や協働ロボット、自動搬送機(AGV)、生産工程を一元管理するIoTシステムに加え、太陽光発電を導入している。