豊田合成の2023年3月期第1四半期決算は、売上収益は2094億円で前年同期比3・1%増、営業利益は31億円で同72・1%減、四半期利益は26億円で同71・0%減となった。
売上収益については主に日本での半導体不足等による主要顧客の大幅な減産はあったが、円安の進行による為替影響により前年同期を上回った。利益は急な減産に対応するため経費や労務費を削減するものの、減販影響や原材料価格の高騰などでいずれも前年同期を下回った。
セグメント別では、日本の売上収益は865億円で14・8%減、セグメント損失は13億円(前年同期のセグメント利益50億円)となった。売上収益は半導体不足等による主要顧客の大幅な減産等により減収となった。利益は経費や労務費を削減したものの、減販影響などで損失となった。
米州の売上収益は736億円で同22・3%増、セグメント利益は20億円で同36・3%減となった。売上収益は円安による為替影響等により増収となった。利益については、増販効果はあったものの、原材料価格の高騰や労務費の増加、前期の政府補助金の反動等により減益となった。
アジアの売上収益は、592億円で同20・2%増、セグメント利益は33億円で同14・3%増となった。タイやインドでの主要顧客の増産や円安による為替影響等により増収。利益については、原材料価格の高騰等があったが、タイやインドでの増販効果等により増益となった。
欧州・アフリカの売上収益は66億円で同12・7%減、セグメント損失は6億円(前年同期はセグメント利益1億円)となった。売上収益は半導体不足や南アフリカの洪水の影響等による主要顧客の減産等により増収。利益は減販影響や原材料価格の高騰等により損失となった。
2023年3月期通期業績の見通しは直近に公表された数値から変更はなく、売上収益は8600億円で前期比3・6%増、営業利益は430億円で同25・8%増、税引前利益は440億円で同16・7%増、当期利益は275億円で同17・8%増を見込んでいる。
2022年08月01日