住友化学の23年3月期第1四半期連結決算は売上収益が7741億3400万円で前年同期比21・2%増、コア営業利益は641億1100万円で同4・0%増、営業利益は662億8200万円で同13・6%増、四半期利益は699億9200万円で同96・3%増となった。
セグメント別では、エッセンシャルケミカルズの売上収益は2386億円で同390億円増、コア営業利益は100億円で同138億円減となった。合成樹脂やメタアクリル、各種工業薬品等は原料価格の上昇により販売価格が上昇した。一方で自動車用途を中心に需要が落ち込んだため出荷が減少した。
エネルギー・機能材料の売上収益は864億円で同120億円増、コア営業利益は66億円でほぼ横ばいとなった。アルミニウムや正極材料は市況の上昇に伴い、販売価格が上昇した。また、リチウムイオン二次電池用セパレータも出荷が堅調に推移した。一方で、原料価格の上昇に伴い交易条件が悪化した。
情報電子化学の売上収益は1147億円で同54億円増、コア営業利益は158億円で同23億円増となった。半導体プロセス材料である高純度ケミカルやフォトレジストは需要の伸長に伴い出荷が増加した。また、円安に伴い輸出手取りが増加した。
23年3月期通期の連結業績予想に変更はなく、売上収益が3兆1200億円で前期比12・8%増、コア営業利益が2000億円で同14・8%減、営業利益が1800億円で同16・3%減、当期利益が1250億円で同22・9%減を見込んでいる。
2022年08月02日