相模ゴム工業(神奈川県厚木市、大跡一郎社長)がコンドーム事業と並行し、妊活をサポートする商品の開発販売に力を入れている。妊活サポート商品では、第3弾として22年3月に前進運動精子セルフチェッカー「スイムカウント」を発売した。同チェッカーはスイムアップ法と呼ばれる技術を使い、前進運動精子の濃度が確認できる日本で唯一の家庭用キット(同社調べ)となっている。
スイムアップ法とは、精子の運動性の違いを利用し精子を分ける技術で、人工授精を行う際、受精に適した精子を選ぶ方法として利用されている。
精子には元気に前に向かって泳ぐ精子や前に向かって泳げない精子、動かない精子があり、前進運動精子は妊娠率に関与する元気に前に向かって泳ぐ精子を指す。同チェッカーを使うことにより、男性は自分の前進運動精子の数を確認できることから、「まずは自分の精子の状態を正しく知るきっかけにしてほしい」(同社)としている。
同キットはデンマークの会社が製造し、相模ゴム工業が日本で販売している。すでに世界では30カ国以上で販売されており、現在、国内ではドラッグストアに加えて、ECサイトでの販売されている。
なお、同キットは本体とシリンジ、採精容器で構成されている(オープン価格)。
2022年08月02日