三井化学の技術DDサービス 太陽光発電事業者向けに開始

2022年08月04日

ゴムタイムス社

 三井化学は8月2日、「技術デューデリジェンスサービス」を同月から開始すると発表した。同サービスは、主に複数の太陽光発電拠点での事業を行っている、あるいは計画されている多数分散型太陽光発電事業者向けのサービスとなる。同社は2014年より太陽光発電診断事業を開始し、2021年8月よりオンライン診断サービスを展開している。

 今回開始する技術デューデリジェンスサービスの特徴として、①グルーピング診断、②オンライン診断の拡充、③簡易現物調査の3点が挙げられる。

①グルーピング診断
 多数分散型太陽光発電事業者が期待発電量を算出するために同社の診断サービスを利用する際、発電所毎に情報を入力する必要があるため、時間がかかるという課題があった。それを解決するために、都道府県や市区町村/気象観測所単位等、各発電所のグルーピングを行うことで情報の入力項目の削減を実現し、簡便に適地診断と期待発電量の算出が可能になった。

②オンライン診断の拡充
 稼働中の発電所向け期待発電量予測に加え、新たに設計段階の発電所及び電力会社による出力抑制が発生している稼働発電所についても期待発電量がオンラインで算出できるようになった。

③簡易現物調査
 事業者の要望に応じて現地調査を実施しているが、AI等による画像照合技術を用いることにより、事業者にて撮影した写真や動画を提出してもらうだけで、現地調査を行うことなく、発電所が設計通り設置されているか等の調査を、より早く行うことが可能となった。

 同社は、2014年より太陽光診断ならびにコンサルティング事業を開始した。これまでの診断実績は2000箇所以上(累計5GW以上)となり、発電所設備・発電量の状態把握、融資を受けるための技術評価レポートを提供してきた。また2021年8月より、実績発電量の解析などから正常稼働、異常ありなどの判定を自動診断で実施できるオンライン診断サービスも始めている。

 同社は同事業を通じ、これまで蓄積した太陽光発電に関する様々な知見を生かし、日本の再生可能エネルギー利用拡大に貢献していくとしている。

 

太陽光発電診断・コンサルティングサービス

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