櫻護謨の23年３月第１四半期連結決算は、売上高が12億３１００万円で前年同期比２・７％増、営業損失は２億４８００万円（前年同期は３億１１００万円の営業損失）、経常損失は２億５４００万円（前年同期は３億１１００万円の経常損失）、四半期純損失は１億８４００万円（前年同期は２億２０００万円の四半期純損失）となった。
消防・防災事業の売上高は３億９８００万円で同25・０％減、セグメント損失は１億４８００万円（前年同期は８５００万円のセグメント損失）となった。消防ホースは点検交換需要により消火栓ホースの販売が伸びた前年同期と比べ、販売数量が減少した。資機材も前年同期にあった東京オリンピック向け開催直前のスポット販売が剥落し、売上高は減少した。
航空・宇宙、工業用品事業の売上高は７億８００万円で同30・３％増、セグメント損失は５３００万円（前年同期は１億７６００万円のセグメント損失）となった。航空・宇宙部門は受注が底にあった前期と比べ官需大型機向けのエンジン部品及び配管類の納期の山があり販売は伸長した。工業用品部門では一部材料の入手が困難な状況は継続しているものの当面必要な量は手当できたこと、原油貯蔵施設等の点検改修が活発になっていることからタンクシールの販売は増加した。
23年３月期連結業績予想は、売上高が95億円で前期比７・１％増、営業利益は１億７０００万円（前年同期は１億２８００万円の営業損失）、経常利益は１億５０００万円（前年同期は１億５０００万円の経常損失）、当期純利益は９０００万円（前年同期は９４００万円の純損失）を見込んでいる。
