三井化学は8月5日、23年3月期第1四半期連結決算の説明会を実施し、中島一取締役常務執行役員らが説明を行った。
売上収益は、4761億1300万円で前年同期比28・5%増、コア営業利益は445億8000万円で同14・2%減、親会社の所有者に帰属する当期利益は279億9200万円で同34・3%減の増収減益となった。コア営業利益の減益要因について中島氏は「自動車関連用途を中心に販売数量が減少したことや、新事業・新製品、DXなどの資源投下を行ったことで固定費などが増加した」と説明した。
セグメント別で見ると、モビリティソリューションセグメントの売上収益は、前年同四半期に比べ197億円増の1206億円、売上収益全体に占める割合は25%となった。コア営業利益は、主に価格改定及び為替差により交易条件が改善したものの、自動車減産などによる販売減少により、前年同四半期に比べ1億円減の95億円となった。
エラストマー、機能性コンパウンド及びPPコンパウンド事業は、自動車減産などにより販売が減少したものの、価格改定及び為替差により交易条件が改善した。ソリューション事業は、試作・開発案件の延期等が継続し、販売は前年同四半期並で推移した。
2023年3月期の通期予想は売上収益は2兆1600億円で同33・9%増、コア営業利益は1400億円で同13・5%減、当期利益は1000億円で同9・1%減を見込む。モビリティソリューションでは売上収益は5380億円、コア営業利益は415億円と予想している。
2022年08月23日