日本堅調も東アジアは減益 日精ASBの10月~6月

2022年08月10日

ゴムタイムス社

 日精エー・エス・ビー機械の22年9月期第3四半期決算は、売上高が229億8800万円で前年同期比16・0%減、営業利益は42億4300万円で同41・8%減、経常利益は69億1500万円で同13・4%減、四半期純利益は50億5400万円で同11・4%減となった。
 地域別では、米州の売上高は80億4900万円で同15・8%減、セグメント利益は8億6200万円で48・4%減。好調な米国経済のもと、生活必需品などの容器需要は北米を中心に底堅いものがあるものの、前期の高水準の受注環境の反動から減収減益となった。
 欧州の売上高は37億3700万円で同26・5%減、セグメント利益は3億3700万円で同56・5%減。コロナ禍からの経済活動再開の動きが見られる一方、ロシアによるウクライナ侵攻の影響もあり、域内では顧客需要の弱含みが見られ、減収減益となった。
 南・西アジアの売上高は71億800万円で同10・5%減、セグメント利益は7億2100万円で同49・1%減。インドを中心に中小型機の引き合いには底堅いものがあるものの、域内の新興国ではコロナ禍による影響が色濃く残る地域もあり、減収減益となった。
 東アジアの売上高は40億9200万円で同2・7%増、セグメント利益は43億6600万円で同27・1%減。日本国内での引き合いが比較的堅調に推移し増収となったが、同社グループ会社向けの売上減少の影響等を受け減益となった。
 22年9月期通期業績は直近からの数値を修正し、売上高は300億円(前回発表300億円)、営業利益は54億円(前回発表54億円)、経常利益は79億円(前回発表55億円、増減率43・6%増)、当期純利益は57億円(前回発表38億円、増減率50・0%増)を見込んでいる。

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