カーボンブラックは4割増収 東海カーボンの1~6月期

2022年08月10日

ゴムタイムス社

 東海カーボンの22年12月期第2四半期連結決算は、売上高が1570億7000万円で前年同期比33・8%増、営業利益は167億1700万円で同52・7%増、経常利益は194億4800万円で同82・7%増、四半期純利益は92億5300万円で同62・1%増となった。
 カーボンブラック事業の売上高は637億2900万円で同37・7%増、営業利益は47億8500万円で同9・9%増となった。半導体不足等の影響から自動車生産は前年同期比で大幅に減少したが、補修用タイヤは北米のトラックバス用を中心に需要が堅調に推移した。同社では中国拠点の売却により全体の販売数量は前年同期比で減少したものの、原料油価格上昇分を売価に転嫁するなどの対応により増収増益となった。
 ファインカーボン事業の売上高は236億9500万円で同26・9%増、営業利益は67億8700万円で同48・9%増となった。
 半導体、太陽光発電向け生産・出荷は堅調に推移しており、一般産業向けも回復に転じた。また、高付加価値商品であるソリッドSiC(シリコンカーバイド)製品は世界的に旺盛な需要が継続しており好調に推移した。
 22年12月期通期連結業績予想は直近から変更はなく、売上高は3050億円で前期比17・8%増、営業利益は350億円で同42・0%増、経常利益は340億円で同37・3%増、当期純利益は200億円で同24・2%増を見込んでいる。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー