アキレスの2023年3月期第1四半期決算は、売上高が191億3200万円で前年同期比7・6%増、営業損失が5700万円(前年同期は3億1400万円の利益)、経常利益が3億3100万円で同23・1%減、四半期純利益が1億3300万円で同41・7%減となった。
シューズ事業の売上高は25億8800万円で同7・8%増、セグメント損失は2億6300万円(前年同期は2億5400万円の損失)となった。消費財はコロナ影響で厳しい市況が続いていたものの、その落ち着きに伴う市況の回復もあり、主力である衝撃吸収素材「ソルボセイン」搭載のコンフォートシューズ「アキレス・ソルボ」や、ジュニアスポーツシューズ「瞬足」、世界有数のランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」の販売が好調に推移し、前年売上を上回った。
プラスチック事業の売上高は98億2200万円で同11・9%増、セグメント利益は6億8100万円で同4・4%減となった。中間財の車輌内装用資材は、半導体不足、中国のゼロコロナ政策等による部品不足に伴う自動車メーカーの減産継続の影響を受け、前年売上を下回った。化成品は、米国向け医療用フィルム、中国・台湾向けエレクトロニクス用フィルム、欧州・豪州向けエクステリア用フィルムなどの海外向け製品が大きく伸長し、国内では農業・林業用生分解性フィルムが好調に推移したことにより、前年売上を上回った。建装資材は、新柄投入の効果により、前年売上を大きく上回った。消費材の防災対策商品は、エアーテントが伸び悩んだが、米国向けゴムボートの販売が好調に推移し、前年売上を上回った。
産業資材事業の売上高は67億2100万円で同1・7%増、セグメント利益は2億200万円で同54・6%減となった。中間財のウレタンは、主力の寝具用が低調に推移するとともに、車輌用が自動車メーカーの減産継続の影響を受け、前年売上を下回った。断熱資材は、戸建住宅向けのボード製品をはじめ、パネル製品、スチレン製品が伸長し、前年売上を上回った。工業資材は、海外ユーザーを中心とした半導体分野向けウエハー搬送用部材の販売が好調に推移するとともに、国内における医療機器向けRIM成形品の伸長により、前年売上を上回った。
2023年3月期通期の連結業績予想は、売上高は860億円で同13・2%増、営業利益は1億円で同88・3%減、経常利益は8億円で同49・8%減、純利益は2億円で同86・9%減を見込んでいる。
2022年08月16日