ブリヂストンは8月9日、マイクロソフト(MS)社とマイクロソフト Azureを活用し、プレミアムタイヤ事業とソリューション事業の強化・拡充を加速するための協業を開始すると発表した。
同社はこの協業を通じ、Azureの強固なセキュリティ環境の下で、共創パートナーとタイヤデータ・モビリティデータを活用することでつながり、統合されたモビリティのエコシステムを構築することで新たな価値を創出していく。
Azureは、先進的で信頼性が高く、モビリティ業界との親和性が高いクラウドサービスとして知られる。マイクロソフト社と同社グループは、2020年にAzure上のMicrosoft Connected Vehicle Platform(MCVP)を活用したタイヤモニタリングシステムの提供において最初の協業を開始し、サステナビリティやモビリティに対するビジョンを共有してきた。
今回は更にそのスコープを、同社グループのリトレッドなどのタイヤセントリックソリューション事業などへ拡大し、DX(デジタルトランスフォーメーション)によるイノベーションを加速する。MCVPを活用した今回の協業の一例として、顧客のタイヤ使用状況をリアルタイムでより詳細に把握し、より優れた質・量のタイヤデータを蓄積・独自のアルゴリズムで解析することが可能となる。これにより、より精度が高いタイヤ摩耗・耐久予測を実現し、顧客へのより安全で効率的なタイヤメンテナンスの提案、タイヤのリトレッド回数の拡大へとつなげていく。
また、Azureを活用し、プレミアムタイヤ事業も強化させていく。データを中心として、グローバルで同社グループの連携を深めることで、バリューチェーン全体のオペレーションの効率性・柔軟性を改善すると共に、タイヤデータを活用した付加価値の高いプレミアム商品・サービスを顧客に提供していく。さらに、ITオペレーションを進化させることで、ガバナンスやセキュリティを強化しながら、コスト改善、職場における生産性の向上も目指していく。