売上・調整後利益とも大幅増 ブリヂストン、1~6月期

2022年08月17日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは8月10日、オンラインで石橋秀一代表執行役グローバルCEOや吉松加雄グローバルCFOらが出席し、22年12月期第2四半期決算説明会を開催した。
 22年12月期第2四半期の売上収益は1兆8863億4100万円で前年同期比24・9%増、調整後営業利益は2066億3100万円で同13・3%増、営業利益は1739億9200万円で同1・4%減、四半期利益は1175億9900万円で同10・5%減となった。22年12月期第2四半期は、「売上収益は円安の影響もあり大幅な増収を達成した。調整後営業利益は未曾有の原材料価格高騰によるコスト負担分を、プレミアムタイヤの販売拡大や値上げを含む戦略的な価格マネジメントで大幅にカバーした」(石橋CEO)と強調した。
 22年12月期第2四半期のタイヤ販売は、乗用車ライトトラック用(PSR/LTR)がグローバルで前年比2%増、トラック・バス用(TBR)が同4%増、鉱山用タイヤ(ORR)は同11%増となった。
 また、乗用車では高インチタイヤ(18インチ以上)が好調な販売を継続しており、高インチタイヤの販売はグローバルで同7%増、市販用でも同17%増となった。
 TBRでは市販用は欧州・日本では上期で対前年20%以上の大幅販売増となった。新車用は北米で需要回復の動きがみられ、上期累計で前年を上回る販売を確保した。
 22年12月期第2四半期のタイヤ事業は、PSR/LTRの売上収益が1兆48億円で同27%増、調整後営業利益は1191億円で同6%増、TBRは4847億円で同31%増、調整後営業利益は495億円で同21%増、スペシャリティーズ(鉱山用、飛行機用、二輪車用タイヤが含まれる)の売上収益は2566億円で同34%増、調整後営業利益は605億円で同67%増となった。
 一方、継続事業ベースでの化工品・多角化事業の売上収益は1342億円、調整後営業利益は51億円。このうち、化工品事業の売上収益は703億円、調整後営業利益は23億円、米州多角化事業(空気バネ)の売上収益は234億円、調整後営業利益は11億円、スポーツ・サイクル事業の売上収益は387億円、調整後営業利益は12億円となった。
 22年12月期第2四半期の調整後営業利益の増減要因をみると、売値で1290億円、MIXで180億円、数量で330億円、為替で280億円、その他で72億円の増益要因となった。一方、原材料で1140億円、営業費で520億円、加工費で170億円、南米通貨で80億円の減益要因となり、計242億円の増益となった。
 22年12月期通期業績見通しは、売上収益・調整後営業利益を上方修正し、当期利益を下方修正した。売上収益は3兆9500億円(前回予想3兆6500億円)で前期比21・7%増、調整後営業利益は4500億円(同4250億円)で同14・1%増、当期利益は2500億円(同2800億円)で同36・6%減を見込む。「売上収益は為替影響も考慮し4兆円レベルに迫る計画だ。下期以降もプレミアムタイヤの拡売を図り、高止まりが予想されるコスト高に対応していく」(石橋CEO)としている。

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