産業資材事業は増収増益 バンドー化学の4~6月期

2022年08月17日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の23年3月期第1四半期連結決算(IFRS)は、売上収益が256億4700万円で前年同期比11・4%増、コア営業利益は18億6700万円で同13・8%減、営業利益は21億5500万円で同7・4%減、四半期利益は21億900万円で同9・1%増となった。

 自動車部品事業の売上収益は114億6700万円で同14・4%増、セグメント利益は7億4900万円で同16・8%減となった。国内は自動車生産台数の減少により補機駆動用伝動ベルトおよび補機駆動用伝動システム製品の販売が減少したが、積極的な営業活動により補修市場向け製品の販売が増加した。海外では中国で主要顧客の減産により補機駆動用伝動ベルトなどの販売が減少したが、米国、欧州地域およびアジア地域では販売が増加した。

 産業資材事業の売上収益は93億8700万円で同11・5%増、セグメント利益は9億4500万円で同10・4%増となった。一般産業用伝動ベルトでは、国内は民間設備投資が増加し、産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。農業機械用伝動ベルトの販売も増加した。海外は中国での積極的な顧客開拓が奏功し、農業機械用伝動ベルトの販売が増加した。また、アジア地域、米国および欧州地域においても産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。運搬ベルトは、国内においてコンベヤベルトおよび樹脂コンベヤベルトの販売が増加した。

 高機能エラストマー製品事業の売上収益は37億6200万円で同8・0%増、セグメント利益は1億5300万円で同38・9%減となった。機能フイルム製品は国内の非住宅関連の需要が回復したこともあり、建築資材用および工業用フイルムの販売が増加した。精密機能部品は主要顧客の生産回復もあり、精密ベルト、高機能ローラおよびブレードなどの販売が増加した。

 その他事業の売上収益は11億7300万円で同12・3%減、セグメント利益は300万円で同95・7%減となった。

 23年3月期通期連結業績予想については前回から変更はなく、売上収益は950億円で前期比1・3%増、コア営業利益は70億円で同19・0%増、営業利益は75億円で同181・4%増、当期利益は50億円で同312・9%増を見込んでいる。

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