円安好影響も減収減益 ニチリンの1~6月期

2022年08月18日

ゴムタイムス社

 ニチリンの22年12月期第2四半期決算は、売上高は294億4500万円で前年同期比0・9%減、営業利益は26億9400万円で同24・3%減、経常利益は38億7000万円で同2・3%減、四半期純利益は20億9900万円で同0・2%減となった。

 地域別では、日本の売上高が152億5900万円(前年同期は151億6400万円)、営業利益は11億9400万円(同10億9900万円)となった。半導体等部品の供給不足により顧客の生産調整が継続したものの、国内顧客は昨年減産分の挽回生産の一部実施や、円安に伴う外貨建て売上高の増加があった。

 北米の売上高が49億9800万円(同48億6400万円)、営業利益は1000万円(同1億1000万円)となった。北米市場は、半導体等部品の供給不足の影響や物流網の混乱により顧客の生産調整が継続し、現地通貨ベースでの売上高は10・4%減少したものの円安の影響もあった。

 中国の売上高は59億800万円(同57億3600万円)、営業利益は5億3500万円(同8億2600万円)となった。新型コロナによる上海等でのロックダウンの影響を受け顧客が大幅減産を実施したため、現地通貨ベースでの売上は8・1%減少したものの円安の影響もあった。

 アジアの売上高は87億7800万円(同85億1500万円)、営業利益は13億3900万円(同16億9000万円)となった。半導体等部品の供給不足により顧客の生産調整が継続し、現地通貨ベースでも売上は7・5%減少したものの円安の影響もあった。

 欧州の売上高は24億3600万円(同30億1800万円)、営業損失は1億2400万円(前年同期は営業利益5100万円)となった。

 通期の連結業績予想は、売上高が609億円で前期比4・5%増、営業利益が70億円で同2・3%増、経常利益が72億円で同4・4%減、当期純利益が30億5000万円で同37・3%減を見込んでいる。

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