横浜ゴムは8月18日、農業機械用タイヤなどオフハイウェイタイヤ(OHT)の生産販売子会社であるヨコハマ・オフハイウェイタイヤ(YOHT)の生産能力増強のため、インドで建設を進めてきたヴィシャカパトナム工場で生産を開始したと発表した。
新工場は当初2023年第1四半期から開所する予定だったが、世界的な需要増に迅速に対応するため前倒しで生産を開始した。新工場の年間生産能力は第1期が日量69t(ゴム量)、第2期増強分を加えて日量132t(ゴム量)を計画。また、第2期の生産開始は2024年第1四半期を予定している。
また、将来のさらなる能力増強も視野に入れている。
YOHTでは現在、インドにダヘジ工場とティルネルヴェリ工場を有し、主力ブランドであるALLIANCE(アライアンス)、GALAXY(ギャラクシー)、PRIMEX(プライメクス)の農業機械、建設車両、産業車両、林業機械用タイヤなどを生産販売している。YOHTは市場の成長率を大きく上回る成長を続けており、これに対応するため、ダヘジ工場の生産能力を1・6倍に引き上げる拡張に加え、2020年第3四半期からヴィシャカパトナム工場の建設を進めてきた。
新工場での生産開始に伴って、8月16日にはアンドラプラデシュ州のジャガン・モハン・レディ州首相ならびに夛賀政幸在チェンナイ日本国総領事を招いて開所式が開催された。同社グループからは同社取締役常務執行役員OHT事業部長のニティン・マントリ氏が参加した。
開所式で挨拶に立ったニティン・マントリ氏は「品質と生産性において、OHT業界最高水準となる新工場の完成に大変感激している。この生産能力の増強によって世界中のお客様への商品供給リードタイムを短縮していく」と述べた。