ダイハン(東京都大田区、森大作社長)は半世紀以上にわたり、国内外のゴム工場に欠かせないゴム用機械の製造・販売を手掛けている。
22年度(22年9月期)の上半期(21年10月~22年3月)の需要動向を振り返ると、売上は昨年10月以降、前期よりも上回った状態を維持している。「新型コロナウイルスの感染拡大が始まった当時の東日本地区の動きは落ち着いていたが、今期に入ってからのお客様の設備投資意欲は堅調」(森社長)。
一方、今まで新型コロナウイルスの影響が小さかった中部地区については、自動車メーカーの生産調整等の影響を受けて受注の動きが鈍くなっている状況だ。
同社が製造・販売するゴム精練や押出成形、型物成形の3分野の動向は、型物成型分野の加硫プレス機の動きが良く、精錬と押出成形は落ち着いている様子。
足元の動向は、今年に入って関西地区が若干落ちはじめていたが、受注は再度動きだした。通期の見通は、受注状況は回復しているものの、部品不足の影響で納期遅れが発生し、期を跨ぐ案件が多い。その結果、売上は前年を上回るものの、思った以上の伸びは見込めない。
海外の状況については、