エコマーク取得の耐切創性手袋 ミドリ安全が販売開始

2022年08月23日

ゴムタイムス社

 ミドリ安全は8月22日、業界初となるエコマークを取得した耐切創性手袋「カットガードV」シリーズを、2022年8月22日より各種WEBサイトなどで販売開始すると発表した。

 耐切創性手袋は、主に金属板やガラス、刃物などを扱う製造現場などで利用されており、労災事故の4分の1を占めるとされる手指の怪我を未然に防ぐためにも重要な作業用手袋となっている。近年では工場などの安全強化の動きが進み、耐切創性手袋のニーズは急拡大しており、実際に同社の手袋ラインナップの中で最も販売量が伸びている商品カテゴリーの一つとなっている。

 同社ではSDGsの一環として、CO2の削減や環境に配慮した商品づくりを進めてきたが、販売量の多い耐切創性手袋の環境対策を進めることが、最も温室効果ガス削減効果が大きいと考え、環境に配慮した素材の再選定と製品改良に着手した。素材メーカーであるGSIクレオス社協力のもと、品質改良を重ねながらサトウキビ由来の植物性ポリエチレンを使った製品として量産体制を確立することに成功、今回、耐切創性手袋では業界初となるエコマークを取得し、「カットガードV」シリーズとして新発売する。

 同製品は、欧州の耐切創試験(EN388)をクリアするなど強度は従来品と同レベルを維持しつつ、普及に重要となるコスト面でも従来品と変わらない価格を実現することができ、環境性とコストの両立を図ることに成功した。

 耐切創性手袋は、安全性のために2~3日で新しいものへと交換されるのが一般的で、大量の廃棄物が問題となっていた。これを全て植物性ポリエチレンに置き換えると、ライフサイクル全体で50%のCO2削減となり、仮にポリエチレン1t分(約2万5000双の手袋に相当)を置き換えたとすると、2・2t分のCO2を削減することができる。この量はガソリン車で本州1周分(約7900km)を走った際に出るCO2の量とほぼ同様となる。

 同社は今後、「カットガードV」シリーズだけでなく、他の手袋に関しても順次、環境性に優れた原料へと切り替えていく予定としている。

 

50%のCO2削減効果

50%のCO2削減効果

エコマーク認定

エコマーク認定

カットガード130V

カットガード130V

カットガード130BV

カットガード130BV

カットガード132V

カットガード132V

カットガード132NFV

カットガード132NFV

サイズ展開と価格

サイズ展開と価格

 

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