ランクセスは8月19日、世界的な指揮者である小澤征爾氏が立ち上げた特定非営利活動法人「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀(OICMA)」が若手音楽家を育成するための講習会及び演奏会を本年度も支援し、同アカデミーへの支援が12年目を迎えたことを発表した。
今年度は、国内から20名の受講生が参加し、7月24日から30日まで、長野県の奥志賀高原にて6日間の講習会を行ったのち、7月31日に奥志賀高原での演奏会、そして8月2日には東京で千秋楽となる演奏会を開催した。新型コロナウイルス感染症の影響が広がる中、感染対策を徹底し開催に至った。OICMAは、アジア圏の才能ある若手音楽家に弦楽四重奏を学ぶ機会を提供することを目的に、2011年に設立された。
芸術・科学分野における優秀な若者の育成は、持続可能な社会の発展に重要な役割を果たしている。同社は、社会的責任(CSR)活動の一環として同アカデミーを設立時より継続して支援し、その活動のサポートを行ってきた。OICMAはこれまで、日本、中国、韓国など、過去11年間に延べ243名(今年度を含む)に上るアジアの若手音楽家の育成に取り組み、高い実績を積んでいる。同社と同アカデミーは、2022年1月から12月までの1年間を期間とする支援契約を締結し、本年1月より支援を開始している。
今年度は、引き続き新型コロナウイルス感染症の影響を受け、アジア圏の受講生の招聘は中止となった。一方で、国内を対象に事前にオーディションにより選抜された受講生が参加し、奥志賀にて講習会を実施した。また、2022年7月31日に長野県の奥志賀高原・森の音楽堂にて演奏会を開催したほか、東京でもトッパンホールにて演奏会を開催した。東京会場では、約250名の観客が来場し、才能あふれる若手音楽家による力強い演奏が観客を魅了した。