協和化学工業(香川県高松市、木下幸治社長)は、工業用途と医療・食添用途で酸化マグネシウムや水酸化マグネシウム、ハイドロタルサイトなどの製造・販売をしている。工業用途では、合成ゴムや合成樹脂の受酸剤や樹脂添加剤・安定剤、吸着剤、難燃剤としてこれら物質が使われている。このうち、ハイドロタルサイトは1966年に世界で初めて合成・工業化に成功し、世界市場では50年以上トップシェアを維持している。
同社のハイドロタルサイトの強みは、日本、中国、オランダに3つ拠点を持ち、世界各国に製品を供給できること。また、ハイドロタルサイトのパイオニア企業として、組成や粒子形状を変えたりする技術を持ち合わせる。「プラスチック添加剤ではユーザーの多様なニーズに合わせた製品提供が可能なことも強み」(同社)と強調する。
同社のハイドロタルサイトは、主に塩化ビニール(PVC)の安定剤やオレフィン系樹脂
2022年08月30日