中部工業用ゴム製品卸商業組合(加藤已千彦理事長)は8月24日、ゴムの基礎に関する勉強会を会場のカテックス本社とオンラインを合わせたハイブリット方式で開催した。ハイブリッド方式による勉強会は当組合にとって初開催となった。
冒頭、挨拶に立った加藤理事長は「コロナ感染拡大が未だ収束しない状況にあり、今回はハイブリッド方式での開催となった」と説明した。
続いて講師役を務めた梅﨑信征氏(ニシヤマ営業技術部大阪技術グループマネージャー)が挨拶し、「新入社員から入社2~3年目の社員にゴムの基礎知識を知ってもらいたい」と話し講義がスタートした。
講義内容は「ゴムとは?」「ゴム製品の作り方」「ゴムの種類と選択」「ゴム材料性能評価について」の4項目。梅﨑氏はゴムに関する雑学も交えつつ、各項目について聴講者にわかりやすく説明した。
ゴムとは?の項目では、ゴムが使われている製品を紹介したほか、ゴム製品が発展した歴史や経緯を説明した。その後梅﨑氏はゴムが持つ性質、ゴムとプラスチックの違いの基準を示すガラス転移点(Tg)などゴムに関する基本的な情報についても詳述した。
ゴム製品の作り方の項目では、ゴムの原材料(配合剤)の種類やゴム製品の製造工程について解説した。 ゴムの種類と選択の項目では、品種ごとのゴムの特性について触れた上で、シールゴム材質を選択する際に最低限確認すべき条件などを紹介した。
ゴム材料性能評価については、硬さや引張強さ、伸びのゴムの3つの基本特性や試験方法を紹介した。