値上げ相次ぐ 東ソー、デンカなど

2022年09月02日

ゴムタイムス社

 ゴム・樹脂ともナフサなど原材料価格の高騰などを理由に値上げを表明する企業が相次いでいる。東ソーは8月25日、次亜塩素酸ナトリウムについて、2022年9月11日出荷分より値上げを実施すると発表した。価格改定幅はローリーが現行価格から+10円/kg以上、トーソーキューブが現行価格から+20円/kg以上となっている。同社はこれまで、コスト削減、省力化、合理化などあらゆる施策を実施し、製品の安定生産・安定供給に努めてきたが、ユーティリティコストを始めとする次亜塩素酸ナトリウムの製造・販売に関わるコストは大幅に上昇しており、事業採算が著しく悪化している。同社は、このような状況下、国内の需要に対して安定生産・安定供給を継続するためには、価格改定が必要との判断に至った。
 デンカは8月22日、ポリビニルアルコール「デンカポバール」について、2022年9月10日納入分より+60円/kgの値上げを行うと発表。
 三菱ケミカルグループは8月24日、酢酸塩類について、2022年9月15日納入分より値上げをすると発表した。対象製品及び改定額は、酢酸ナトリウム(結晶)が+18円/kg、酢酸ナトリウム(無水)が+29円/kg、粉末酢酸が+18円/kgとなっている。
 ユニチカは8月25日、包装用2軸延伸ナイロンフィルム及びポリエステルフィルムについて、2022年9月21日出荷分より値上げをする
 対象製品および価格改定幅は、エンブレム(ナイロンフィルム)が15µm換算で400円/連、エンブロン(複層ナイロンバリアフィルム)が15µm換算で400円/連、セービックス(ナイロンバリアフィルム)が15µm換算で400円/連、エンブレット(ポリエステルフィルム)が12µm換算で200円/連、セービックス(ポリエステルバリアフィルム)が12µm換算で200円/連となっている。

 

 

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