PIF契約を締結 住友ゴム、三井住友信託と

2022年08月30日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は8月29日、三井住友信託銀行との間で、「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(資金使途を特定しない事業会社向け融資タイプ)」の融資契約を締結したと発表した。

 ポジティブ・インパクト・ファイナンスは、企業活動が環境・社会・経済に及ぼすインパクトを包括的に分析・評価し、当該活動の継続的な支援を目的とした融資となっている。企業の活動、製品、サービスによるSDGs達成への貢献度合いを評価指標として開示情報に基づきモニタリングを行い、エンゲージメントを通じて活動を支援していくことが最大の特徴となっている。例えば、環境にインパクトを与えるテーマの1つとして「低炭素社会の構築」を採り上げ、評価指標としてCO2削減量を設定している。

 同件は複数の金融機関が融資を行う資金調達の仕組み(シンジケーション方式)で、三井住友信託銀行および同件に参加する貸付人の一部は、同件をわが国の気候変動対応に資する投融資と判断し、日本銀行の「気候変動対応を支援するための資金供給オペレーション」(通称「グリーンオペ」)による資金供給を受ける予定となっている。なお、同評価は日本格付研究所より評価にかかる手続きのポジティブ・インパクト金融原則への準拠性、活用した評価指標の合理性について第三者意見を取得している。

 同社は、タイヤ、スポーツ、産業品事業において、世界中に環境や安全の最先端技術を搭載した商品を供給している。また、2020年12月に企業理念体系「Our Philosophy」を制定し、Purpose「未来をひらくイノベーションで最高の安心とヨロコビをつくる。」を企業活動におけるすべての行動の起点とした経営を行っている。そのPurposeを体現するため2021年8月に策定されたサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」は、社会と同社が持続的成長を遂げていくための、2050年を見越した長期視点での方針となっている。

 同社では、この契約締結を受けSDGs達成に向けた取り組みを一層強化し、引き続き中長期的な企業価値の向上を目指していくとしている。

 

サステナビリティ方針

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