松井製作所は9月1日、マイナス40℃以下の安定した低露点の除湿乾燥エアを供給し、樹脂に含まれる水分を取り除く除湿乾燥機「MJ6―ⅰ―G3シリーズ」4機種を22年10月に発売すると発表した。
同機は吸着剤の交換を必要としないハニカムローターを採用した除湿乾燥機。粉化の影響がなく、外気の温度や湿度に影響されない安定した乾燥により、銀条や空洞による形状不良の改善、表面品質の向上、可塑の補助に効果が期待される。
さらに、環境やエネルギー問題が社会的にクローズアップされるなか、同機は自律的に使用状況を判断するセルフコントロール機能を搭載した。これにより乾燥量に応じた適切な電力消費での運転が可能となり、省エネルギー化を実現している。
同機の主な特長は①さらに進化したセルフコントロール機能を搭載、②作業スペースの確保に貢献する省スペースデザイン、③直感的に操作できるUXデザインを採用した7インチタッチパネルの3点となっている。
「さらに進化したセルフコントロール機能を搭載」では、連続運転方式を採用し、乾燥後の樹脂の温度低下を抑えながら、風量コントロールの進化によりさらなる省エネルギー化を実現。顧客の使用状況を連続的にモニタし、最も適した乾燥状態となる運転モードにコントロールする。また、金型交換などで成形機が停止している時にも、最適な風量で保温状態を維持することが可能なため、乾燥中の樹脂の再吸湿を防止する。
「作業スペースの確保に貢献する省スペースデザイン」では、内部レイアウトを見直したことにより、本来の基本性能、機能性を犠牲にすることなく、小型化に成功した。現場のスペース効率に大きく貢献している。
「直感的に操作できるUXデザインを採用した7インチタッチパネル」では、視認性に優れた7インチの大画面タッチパネルを採用した。これにより乾燥状況、同機の稼働履歴などをグラフィカルに表示することができる。あわせて、設定温度の変更やスケジュールタイマーの設定など、画面にタッチするだけで簡単に操作することが可能となっている。
2022年09月02日