独ワッカーがインドに新工場 シリコーンゴム生産拡大へ

2022年09月07日

ゴムタイムス社

 独ワッカーケミーはこのほど、インド・パナガーにシリコーン製品向けの新工場を開所した。新工場はグローバルでの新成長戦略の一端を担い、E-モビリティ、医療機器、送配電向け等を用途とした熱硬化型シリコーンゴム(HCR)、液状シリコーンゴム(LSR)、シリコーン・フルコンパウンド製品を製造する。新工場はコルカタの北西160kmに位置し、インフラ面や物流面における好立地にある。インドでは現地企業との合弁会社 Wacker Metroark Chemicals (WMC) として1999年以来、アムタラに第1工場を有している。パナガーの第2工場は16万5000m2の敷地(アムタラ工場の約3倍)があり、将来における増強や製造製品の拡大を視野に入れている。具体的な製品拡大は、化粧品や繊維、パーソナルケア用途向けのシリコーンオイルやエマルジョンの製造が計画されている。 工場建築では「サステナビリティ」の要素が強く重要視され、環境負荷低減に向け多くの策を講じた。例えば、製造時に使用する河川水は、地下水保護の観点からパイプラインを通じて供給。また、発電・発熱のため、太陽エネルギーや再生可能原料の使用も計画されている。

パナガー第二工場

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