東海カーボンがタイに新工場 カーボンブラック需要増に対応

2022年09月07日

ゴムタイムス社

 東海カーボンは9月5日、同日の臨時取締役会において、連結子会社であるThai Tokai Carbon Product(TCP社)の新工場建設を決議したと発表した。新工場の建設予定額は 9900百万バーツ(約346億円)。新工場は2023年7月に着工、2025年4月に竣工予定となっている。

 TCP社は1989年に設立され、同地にて自動車用タイヤ等ゴム製品の補強材として使用されるカーボンブラックの製造・販売を手掛けている。自動車産業の拡大を背景に、近年、同地域におけるカーボンブラック需要は大幅に増加しており、今後ともこのトレンドは継続する見通しとなっている。

 TCP社の工場敷地は、創業当初より長期リース契約によるものだったが、このような環境下、自社所有の土地を確保し移転することで、よりサステナブルな供給体制の確立を図ることとした。

 同社は、新工場の生産能力について現工場と同じ年産18万tからスタートさせるが、最新鋭の設備を導入することで、環境負荷を軽減しつつ、生産性の向上と品質の改善を目指していくとしている。

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