ゴム・プラスチック用機械特集・フジモト
糸用スパイラル ワインディングマシン 国内営業を強化
㈱フジモト(藤本貴士社長)は、自動車、建設機械向けを中心に編組機を手はじめに、各産業向けの機械を幅広く設計・製造販売しており「ブレードマシン」「糸用スパイラルワインディングマシン」「ラッピング・アンラッピングマシン」は、独創的編組機械として市場で定着、合わせて設計および生産ラインシステムのコンサルティングも行っている。
同社によると「2011年8月期の業績は、上期の売上げは良かったものの、3月の震災の影響を受け、下期は落ち込み、第4四半期の6月以降から声がかかり、回復基調になってきた」(藤本社長)。 同社製品の主力の一つが、冒頭に触れた「糸用スパイラルワインディングマシン」。同機は最大5㌔㌘の大容量ボビンの装着が可能で、回転バランスを徹底追及した機種。風圧によるテンションのバラつきを解消し、加えて、アルミ材・プラスチック材の採用による軽量化の実現、低騒音、低振動、低張力、張力の安定化、さらに非接触式の糸切れセンサーの採用、タッチパネル式操作盤の採用―など、多くのセールスポイントを持つ。
型式は、FSW‐9×9SB型(単列、2・5㌔㌘回転数1150rpm /5・0㌔㌘回転数970rpm)からFSW‐24×24SB型(複列、2・5㌔㌘回転数700rpm /5・0㌔㌘回転数600rpm)まで5機種がラインナップされている。
今期(12年8月期)の業況については「カテーテルなどの医療分野も順調に推移している」とし、下期は前期並みを見込んでいる。「復興需要で高圧ホースや産業ホースが回復してくので良い状況になるのではないか」(同氏)。重点施策とし国内の営業を強化していく。また、日本独自の高付加価値の新製品開発に力を入れていく。(2011年12月12日紙面掲載)