CO2・温湿度センサーを発売 DIC「ハッテトッテ」

2022年09月08日

ゴムタイムス社

 DICは9月7日、無線センサー「ハッテトッテ」の新製品として、CO2・温湿度センサーを同日より販売開始すると発表した。換気状態の確認に必要なCO2濃度が計測できるため、室内や施設内の感染症対策や快適で安心できる空間づくりに貢献する。

 新型コロナウイルスの主な感染経路が空気感染だと考えられるようになり、換気の重要性が高まっている。密閉された空間では、十分な換気が行われていないとCO2濃度が上昇し、感染症をはじめ風邪やインフルエンザの原因となるウイルスが滞留するため感染リスクが高まる。このような背景から、内閣官房では感染症対策としてCO2濃度センサーを活用した換気状況の確認を推奨している。それに加えて、建築物衛生法においてCO2濃度基準は1000ppm以下と定められており、CO2濃度が高くなると、眠気や集中力の低下が起きるなど人体への悪影響をもたらすといわれている。安心・安全で快適な空間づくりには、換気と空調管理は必要不可欠といえる。

 同製品は、現在販売中の「ハッテトッテ」温湿度・照度センサーと同様に、空間に溶け込むデザインで、万一の落下時にも衝撃を吸収するやわらかいボディを備え、貼るだけで簡単に設置できる。既存のCO2センサーは、電源との接続が必要なものが多く、電池やバッテリー駆動では短期間しか稼働できないといった課題があった。一方、同製品はコイン電池で1年以上稼働できるため、配線工事が不要で、測りたい場所に簡単に設置することができる。また、CO2センシング方式には、経済産業省「二酸化炭素濃度測定器の選定等に関するガイドライン」推奨の自動補正機能付きNDIR(非分散型赤外線吸収法)方式を採用している。

 同社は今後も、IoT技術の発達や情報通信の進化などデジタル化により進化・発展する暮らしにおいて、化学的ソリューションを通じた新しい⽣活体験の提供を目指すとしている。

 

製品使用シーン

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